2025年3月17日
(公財)NSKメカトロニクス技術高度化財団

NSKメカトロ財団、2024年度の助成対象を決定 研究助成15件、教育助成7件、総額約4千百万円を助成

要旨

公益財団法人NSKメカトロニクス技術高度化財団(東京都品川区大崎1-6-3、理事長 内山俊弘 日本精工株式会社 相談役)は2024年度の助成対象を決定しました。
内訳は、研究助成が15件で助成金額は3,000万円、教育助成が7件で同950万円、その他をあわせ2024年度助成の総額は4,100万円になります。3月13日(木)には、品川区大崎の日精ビルで、助成金交付式と懇親会が開催されました。

交付式 証書授与の様子

交付式 証書授与の様子

(公財)NSKメカトロニクス技術高度化財団について

本財団は、日本精工(株)とその関連企業が出捐し、メカトロ技術の発展を目的に1988年に設立された財団であり、2010年11月より公益財団法人に移行し改称しました。
主な活動内容は、①メカトロニクス技術の高度化に関する研究を対象とした「研究助成」、②平成24年度から開始し、高専を対象とする「教育助成」、③成果発表の国際大会などに対する「集会助成(技術集会助成)」、の3点です。
設立以来、これまでに679件の研究助成、63件の教育助成を行っており、助成総額は約12億4,363万円になります。

2024年度 助成対象

研究助成には、静岡理工科大学理工学部 青山 真大准教授の「電動モビリティ駆動用超高トルク重量密度を実現する機電一体形空芯PCB モータの開発」など15件が決定されました。2024年度の応募助成研究課題の傾向としては、昨年度に引き続き、発展が目覚ましいロボット機構と制御を対象とする研究対象の比率が高くなっています。
教育助成には、複数の教員がグループで、複数の学年、学科を対象とするA助成には香川高等専門学校をはじめとする3校が、単一のメカトロニクス関連教育科目の1名の教員を対象とするB助成には今泉 文伸教授(小山工業高等専門学校)をはじめとする4名が決定されました。
研究助成対象者/研究題目、教育助成対象校の詳細については、下部の表をご覧ください。

3月13日(木)交付式の様子

交付式では、内山理事長が、「メカトロニクス技術は日本の産業の発展と国民の幸福に具体的に寄与することが求められている。この観点からも当財団では研究テーマを審査しているが、採択された研究テーマは選りすぐりのものと言うことができる。これまで助成させて頂いた多くの研究が、論文として学会誌に、あるいは国際会議に発表され、また他の研究者に広く引用されるなどして、メカトロニクス技術の高度化に大きく寄与したものと考えている。助成事業を通じて社会に貢献し、我々の夢を形にしていくことが出来れば、これほど喜ばしいことない」と挨拶しました。続いて、内山理事長から各助成対象者へ交付証が授与されました。最後に懇親会が催され、経済産業省や各教育機関の関係者、NSK社員、助成対象者などが集まり、歓談が尽きない盛会となりました。

2024年度(第15期)研究助成対象者(五十音順)/研究題目、教育助成対象校

※所属機関は2025年1月16日時点での情報で表示しています。